コルカタ(旧カルカッタ)市内のオークション・ハウスに行ってきたよ。

インドの茶園で生産される紅茶が我々の手に届くまでには様々なルートがありますが、中でもオークションの歴史は古く、また数々のドラマを生み出してきた舞台です。毎年、今年のオークション最高価格は、どの茶園が獲得するか、どれほどの高値かが注目のまと。品質に自信のある茶園・野心のある茶園は、自信作をぼぼぼーん!とオークションに出して一層注目を浴びるのです。
オークションの仕組みとしては、茶園⇒オークション・ハウス(ブローカー)⇒バイヤーへとサンプルが送られ、お目当ての紅茶を競り落とします。紅茶は茶園⇒競り落とした業者へと渡り、オークション・ハウスは競り落とされた額の一定パーセントを手数料としてもらうのです。
オークションの仕組みとしては、茶園⇒オークション・ハウス(ブローカー)⇒バイヤーへとサンプルが送られ、お目当ての紅茶を競り落とします。紅茶は茶園⇒競り落とした業者へと渡り、オークション・ハウスは競り落とされた額の一定パーセントを手数料としてもらうのです。


業界第二位のカリット・モラン社を訪問。よりアットホームで、専門的な感じがしました。

↑カリット・モラン社の看板&バイヤー。もともとはカリット社とモラン社(それぞれ同業)だったのが、1877年合併して今の形となりました。伝統あるオークション・ハウスなのだ。

オリジナルのティーカップで紅茶をごちそうになりました。白地に青の模様、ロゴマークは帆船かな。爽やかでオシャレ。一つくださいな。
右の素敵なおじ様はR・キドワイさん。チャイナ(中国種)とクローナルの茶葉の見た目の違いをレクチャーしてくださいました。詳しい方なら右の画像でどちらの茶葉がチャイナで、どちらがクローナルか分かるかも。


芯芽の多く見える右の茶葉がクローナル。チャイナとクローナルの詳しい説明な後ほど!

大変、大変!なな、なーんと!!あの名園・ジャンパナ茶園のオーナー・ケジリアルさんがわざわざ私たちに会いに来てきてくださいました。思わず舞い上がってしまいましたヨ!店長の私と写真を撮っていただきました。彼はグームティー茶園の50%オーナーでもあります。
ジャンパナ茶園の秘密をちょっぴり伺ったりして、短いけれども充実のひと時。あと数日後にはジャンパナ茶園にいきますからね。楽しみ~

オークションに来る前も複数のサプライヤー事務所でたくさんテイスティングさせられましたが、ここでもやっぱりテイスティング。何でこんなに用意してくれたの~?!!
半端じゃない量なので美味しそうなのだけ選り好み。
でも、おかげで「来年は絶対!こういう紅茶を買うんだ!」というものを見つけました。
半端じゃない量なので美味しそうなのだけ選り好み。
でも、おかげで「来年は絶対!こういう紅茶を買うんだ!」というものを見つけました。

テイスティングする店長↑
テイスティングの作法は一見、とても下品。カップに口をつけて「ずりょりょりょりょ~っ」と音をたてて吸い上げます。そしてベッ、とはき捨てる。紅茶をかきたてて、個性が一度に判断できるようにするためです。1日何百カップと試飲する人たちの智恵。
ここではスプーンが出されましたが(本当は邪道)音をたてて吸い上げる事には変わりありません。時々、気管に入って大変~。げほっ。
テイスティングの作法は一見、とても下品。カップに口をつけて「ずりょりょりょりょ~っ」と音をたてて吸い上げます。そしてベッ、とはき捨てる。紅茶をかきたてて、個性が一度に判断できるようにするためです。1日何百カップと試飲する人たちの智恵。
ここではスプーンが出されましたが(本当は邪道)音をたてて吸い上げる事には変わりありません。時々、気管に入って大変~。げほっ。


こちらは業界第1位のシェア(約1/3ほどだったかな)を占めるジェイ・トーマス。250年の歴史を誇る老舗オークション・ハウスです。インドでは1861が最初のオークション。カルカッタ市内だけでなく、コーチンやシリグリ、グワハティなどにも支店があります。
この日はアッサムCTCのオークション。ちょっと頭のまぶしい手前のおじさんが白いカタログを持っています。ここに、この日に登場するCTCの種類の一覧、通し番号、数量、スタート価格などが載っています。予め配られるので、サンプルを照らし合わせて、どの紅茶が欲しいかマーク。後ろ人から覗かれてもいいように、秘密の言葉で書き込むことも。
アッサムCTCは国内需要の高い紅茶。それを反映してか、ひたすらインド大手会社TATAとユニ・リーバーが競ってました。もうね、ほとんどこの人たちが買っちゃうの。
あとCTCはワン・ロット(通し番号)ごとの量がめっちゃ多いので、一定数量以上はオークション会場で分割して競り落とすことも可能。分け前をめぐって激しいやりとりがあることも。
アッサムCTCは国内需要の高い紅茶。それを反映してか、ひたすらインド大手会社TATAとユニ・リーバーが競ってました。もうね、ほとんどこの人たちが買っちゃうの。
あとCTCはワン・ロット(通し番号)ごとの量がめっちゃ多いので、一定数量以上はオークション会場で分割して競り落とすことも可能。分け前をめぐって激しいやりとりがあることも。


左はちょっと暗くてみにくいのですが、ダージリンのオークション・ルーム。アッサムのオークション・ルームより小さいですね。残念ながら今日はお休み。
「セカンドフラッシュやファーストフラッシュの時にまた見にきてよ。すごい競争してるから」っていわれました。最高のダージリンをめぐる争いは熾烈なのだ。
「セカンドフラッシュやファーストフラッシュの時にまた見にきてよ。すごい競争してるから」っていわれました。最高のダージリンをめぐる争いは熾烈なのだ。