日本、香りの魔法

普段はインドやスリランカなど海外の紅茶産地から買付を行うシルバーポットですが、「日本にも素晴らしいお茶がある」そう発信したい気持ちをいつも持っています。

海外に行くたび「日本もお茶の国でしょ。どんなお茶を作っているの？」と聞かれるからかもしれません。

これぞ日本の匠の技！
熱烈に推したいお茶の一つが「静印雑131 実生」。

2020年、2021年も入荷しましたので、その香りに魅せられた方も多い事でしょう。2023年、あの素晴らしい香りが戻ってきました！

すっきりとした味わいにのって、芳醇なマスカット風の香りとジャスミンを思わせる花香が溢れる、洗練と野趣が同居するエネルギッシュな半発酵茶。

高品質なお茶作りに生産者が腕を競う静岡県本山地区、銘茶の作り手、丸高農園・高橋さんによる希少な手摘み茶です。

極上という表現がぴったりの美味しさ、日本の香りの魔法にかけられる、至福のひと時をどうぞ。



静印雑131：
ご紹介する半発酵茶は「静印雑131」という品種の実生茶樹から摘採しました。
(実生＝種から発芽させ、育成した茶樹の事。交配を経ていますので、親と全く同じ性質ではありません)

「静印雑131」は大正11年インド・マニプールから導入された系統の実生選抜。印雑の印は「印度」の印なのです。

特徴の一つは花香を持つ事で、「藤かおり」「そうふう」といった香り良さで知られる品種の親となっています。

静岡、本山（ほんやま）地区で特徴あるお茶づくりにも取り組んでいる丸高農園さん。数々の受賞歴がある著名な作り手です。
当店でもこれまで数々の素晴らしいお茶をご紹介してきましたので、ファンの方も多い事でしょう。

茶葉3gに対して熱湯200ml、蒸らし時間3分ほどを目安に。沸したての熱湯またはホンの一呼吸おいた熱湯をお勧めします。
何煎かお楽しみいただけますので、じっくりお茶と向き合う時間をお過ごしください。