インドの右下、インド洋に涙のしずくのように浮かぶ島、スリランカ。その名は「聖なる光り輝く島」を意味するそうです。
かつてはコーヒー栽培が盛んでしたが、19世紀後半から紅茶栽培に切り替わりました。その紅茶は旧国名の名残で「セイロン紅茶」の名で親しまれています。
九州より少し大きい国土ですが世界最大級の紅茶輸出国、まさに 「紅茶界の小さな巨人」です!
スリランカの紅茶は製茶工場の標高によって
高地産・ハイグロウン(標高約1200m以上~)、
中地産・ミディアムグロウン(600~1200m)、
低地産・ローグロウン(600m以下)に分類されます。
季節風の影響が大きいのも特徴的。
1~3月頃に吹く北東季節風は、中央山脈で雨を落としたのち西側斜面のディンブラやヌワラエリヤに乾いた冷たい風となって吹きつけ、ひきしまった茶葉からは良質の紅茶を作られます(クオリティーシーズン)。
逆に5~9月頃に吹く南西季節風は同様の原理で東側斜面のウバやヌワラエリヤの一部を乾燥して風の多い気候にし、鮮やかな紅茶が生まれるクオリティーシーズンをもたらします。
スリランカは、かつては「セイロン」、
さらに昔はアラブの世界で「セレンディブ」と呼ばれました。
「セレンディンブ=Serendib」という言葉をもとに英語のserendipityという言葉が生まれたそうですが、 これは思いがけない閃きから幸運をつかむ様をさします。
セイロン・ティーは 何だか良い予感がする言葉に名前のルーツを持つ紅茶。
シルバーポット厳選の美味しさ通して、
心はずむひと時をお届けいたします。